株式会社ナイバ

    担当技術者 菅  秀哉

 

  取得年月日  2004年2月20日


  • 地すべり防止工事士を取得した動機

 私は入社後、技術者として地すべりの調査・設計業務等に携わることが多く、業務の度に地質構造や地すべり挙動に関する知識や技術を会社の上司や他社の先輩方から教わりました。これらの経験から地すべり技術者として、自信を持って適切で迅速な提案ができるようになりたいと思い本資格を取得するに至りました。

 

 

  • 思い出の現場・仕事

 最も記憶に残っている現場は、地すべり分布の少ない四万十帯(砂岩泥岩互層分布域)で発生した平成16年度の緊急地すべり災害です。地すべりは降雨により変位速度を増大させながら人家に迫っていたため、頭部亀裂へのシート張りや水路のルート変更といった応急対策に加え、警報装置の設置や地元説明会の実施等、安全対策を行いながら、地すべり調査・対策工の検討を実施しました。地すべり調査開始以降、度々、管理基準値を超える事態が生じ、家屋裏や生活道への土砂の流入等の被害に見舞われましたが、地元住民の適切な避難により人的被害はありませんでした。その後、実施設計を行った対策工(切土工+アンカー工+横ボーリング工)が施工され、地すべり対策を無事に完了させることができました。