令和4年10月13日(木)、名古屋コンベンションホールにて、第24回斜面防災対策技術フォーラム’22in名古屋が開催され、14日(金)には、豊浜地区地すべりにて現地見学会が開催されました。
開会式の状況
参加者は150名を超え、盛況のうちに開催されました。
四国支部からは(株)相愛の國沢大介さんが「急傾斜地崩壊防止対策の定期点検」について報告されました。
現地見学会(愛知県知多郡南知多町:豊浜地区の地すべり、参加者19名)
地形は知多半島の先端部で、比高差約50mの丘陵地です。地質は、新第三紀層の砂岩泥岩の互層で、地質構造はほぼ水平である。いわゆる第三紀層地すべりです。
なぜ水平層で椅子型のすべりを発生したのか、とても興味深い地すべりです。
頭部では亀裂を伴う沈下、末端部では押し出しによりアンカーが飛び出しています。
降雨に伴い、軽微な動きを示しており、保安物件の民家と県道があるめ、閾値2mm/時間で警戒態勢がとられます。
現場見学会のスタート
土木事務所と担当コンサルによる説明が行なわれました。
地すべり頭部は、平坦な丘陵地の山頂部にあり、写真に示すとおり、亀裂を伴う沈下現象が顕著となっています。※道路右側の移動土塊の上にあった事務所や携帯無線鉄塔は撤去されています。
亀裂を挟んで右側の人が沈下した移動土塊、左側の人の位置は不動土塊となります。
対策工は、頭部排土工と集水井工が計画されています。写真中央では排土工事でバックホウとダンプが稼働中です。
地すべり観測は、地中変位は孔内傾斜計とひずみ計、地表の動きは地盤伸縮計、そして地下水観測が行なわれています。
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