支部長挨拶

この度，役員改正に伴いまして，斜面防災技術協会の四国支部長に就任しました山本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

斜面防災技術協会四国支部は1978年（昭和53年）に設立され、40年を超える歴史ある支部であります。本協会への登録会員社数は13社，そして地すべり防止工事士の登録者数は約290名となっております。

近年、地球温暖化に伴う台風の巨大化，梅雨や秋雨前線時の集中豪雨により、毎年、日本のどこかで土砂災害が発生しております。四国では平成16年の台風災害，未だに被災の爪痕を残している平成30年の西日本豪雨災害がありました。さらに，21世紀前半にも発生する可能性の高い南海トラフ地震つきましては、津波高潮対策に加えて，災害時の緊急輸送道路における老朽化した斜面や法面の対策が急務となっております。

斜面防災技術協会四国支部では、土砂災害の中でも地すべりと崩壊に対して、専門技術者集団として発生原因を解明し、復旧対策に対応して参りました。急峻な地形と複雑で脆弱な地質からなる四国では、土砂災害の形態も地域によって様々であります。今後増加すると予想される災害対応には会員のスキルアップが不可欠で、協会と共に技術の研鑽が必要です。令和2年以降、コロナ感染は予断を許さない状況にはありますが，適宜、状況を判断して可能な限り、現地見学や講習会等を開催したいと思っております。

土砂災害から避けることの出来ない四国において、安全・安心な暮らしに貢献するため、協会活動を充実させてまいりますので、今後ともご指導・ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

令和3年5月

　 (一社)斜面防災対策技術協会四国支部

　　　　　　　　支部長　山本和彦

目的及び事業活動

目的
支部は会員相互の協力によって、技術の向上及び斜面防災対策事業の健全な発展を図り、

もって斜面防災対策事業の普及と促進に協力し、国土の保全と民生の安定に寄与することを目的とする。

事業
1.地すべり対策、がけ崩れ対策、雪崩対策(以下「斜面防災対策」という。)
　技術の進歩、改善に関する調査、研究ならびに協力。
2.斜面防災対策技術の向上に関する研修会、研究会、講習会等の開催。
3.斜面防災対策業務に関する広聴広報活動。
4.関係機関及び団体との連絡交渉ならびに連携。
5.会員相互の協調と協力。
6.その他支部の目的達成のために必要な事項。